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Dwarkesh Podcast01:16:532026/08/25

2028年までにAnthropicとOpenAIが世界の計算資源の大半を支配する未来

聴きどころ

  • AI研究所の計算資源への支配が急速に集中している。2024年末時点で全体の3分の1がOpenAIに向かっているが、2028年には過半数以上がlab企業に集約される見通し。
  • Anthropicは推論の利益率が劇的に改善され、1メガワット当たり5,000万ドルの収益を生み出すようになった。これにより自社資金で研究開発を加速できる好循環が生まれている。
  • このトレンドは技術進歩を加速させる一方で、資源と権力が極めて少数の企業に集中する世界へ向かっており、政策介入がなければ回避困難だという警告で終わる。

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計算資源の爆発的増加とlab企業への集中

2024年の米国GDP成長の大部分がAIインフラへの投資で占められた。現在、新規計算資源の約3分の1がOpenAIなどのlab企業に向かっている。2024年の総資本支出は約1兆ドル、2028年には2兆ドルを超える見通し。その中でlab企業は数十億ドル年間の支出から数百億ドル、そして2030年代には数兆ドルへと指数関数的に増加。これに伴い、lab企業の資金調達も資本注入から自己資金化へシフトしており、かつての赤字体質から黒字化へと転換している。

推論ビジネスの劇的な利益率改善と内部投資の循環

従来、GPT-4などの推論では計算コストが収益を上回り、OpenAIは負の粗利益率を抱えていた。しかし現在、GPT-5.6やAnthropic Opus 5では状況が一変。計算コストは1メガワット当たり1,000〜1,500万ドルであるのに対し、Anthropicの場合は5,000万ドルの収益を生み出している。この高い利益率により、10ドルを推論に投じた場合50ドルを回収でき、その利益を全て訓練に再投資できる好循環が生まれている。この利益再投資モデルは自己強化的で、lab企業の資源集中を加速させる。

2028年までのcompute集中予測と地政学的影響

2024年初頭、AnthropicとOpenAIの計算資源はそれぞれ2未満だったが、年末には両者とも5を超えるまで3〜4倍に拡大。このペースが続けば、2028年には世界の新規計算資源の過半数以上がlab企業に集約される。更に注視すべきは、leading labが保有する計算資源が、2029〜2030年時点での中国全体の計算資源を上回る可能性があること。米国の輸出規制により、中国の計算資源の質的差は更に拡大しており、自動化されたコーダーや研究者の出現時には中国は大きく後れを取る構図が形成されている。

資源集中化による権力構造の転換と政策的ジレンマ

AI時代には、分散的な資本主義経済よりも集中的な資本主義経済の方が成長が速いという逆説が生じている。計算資源という有限資源では、少数企業への集中がイノベーションを加速させるメカニズムが働く。米国の場合、NVIDIA、Anthropic、OpenAI、大規模クラウドプロバイダーなど限定的な企業群がAI経済の大部分を占める。政策介入(規制やAI進歩の意図的な減速)がない限り、この集中化トレンドは不可避だという見方が支配的。ただし現在の段階では、Anthropicも計算資源の価値を完全に独占していない。Jane Streetのような金融企業が計算資源から高い利益を抽出しているが、Anthropicが内部利用で得られる利益がそれを超えるため、資源が外部に向けられなくなるという循環が加速している。

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